专利摘要:
航空機の空気力学体(1)であって、該空気力学体(1)は、空気流の方向に対して上面(3a)及び下面(3b)を有する外面(3)と、空気流の想定方向(S)と交差する方向において外側端を形成する外側端部(5a,5b)とを備え、前記空気力学体(1)の内部において、ダクト(10)が配置されており、該ダクトは、駆動モータを有する空気流駆動部と、これによって駆動され且つダクト(10)内に配置された圧縮手段とを有しており、前記空気力学体(1)の空気流に影響を与えるために、前記空気力学体(1)の下面(3b)及び外側端部(5a,5b)の少なくとも一方、或はそのいずれかにおいて少なくとも一つの入口(11)と、前記上面(3a)において少なくとも一つの出口(12)とを有する空気力学体(1)であって、前記ダクト(10)において、前記駆動モータによって回転可能なスリーブ(30)が配置されており、該スリーブ(30)は少なくとも一つの凹部(33)を備え、該少なくとも一つの凹部(33)は、前記スリーブ(30)の特定の回転位置において、圧縮機によって圧縮された空気が凹部(33)及び前記出口(12)を通って流れるように、前記空気力学体(1)の上面(3a)において少なくとも一部を前記少なくとも一つの出口(12)と一致させることができる空気力学体(1)と、そのような空気力学体を備える高揚力システム。
公开号:JP2011516336A
申请号:JP2011503374
申请日:2009-04-07
公开日:2011-05-26
发明作者:ローコウスキ、トーマス
申请人:エアバス オペラツィオンス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング;
IPC主号:B64C21-04
专利说明:

[0001] 本発明は、空気力学体(Stroemungskoerper)及びそのような空気力学体を備える高揚力システムに関する。]
背景技術

[0002] 特許文献1は、翼の上面にある入口を通り且つ翼の下面にある出口を通って吹き出る空気の吸引による除去を開示している。ここで、出口は、ダクトを介して入口に接続されている。圧縮機は、空気流を駆動するのに使用される。]
[0003] 特許文献2からは、境界層に影響を与えるためにリフトフラップの上面における穿孔された外装板領域からの空気の吸引による除去が知られている。さらに、同文献によれば、ポンプ、ターボ圧縮機、或は、電気式又は油圧式で作動する真空システムを備える吸引発生装置が設けられる。]
[0004] 非特許文献1及び非特許文献2において、翼の外面でのパルス化された空気の吹き出しの選択が開示されている。]
[0005] 米国特許第5,772,156号明細書
米国特許第5,366,177号明細書]
先行技術

[0006] J.D.McLean氏ら、NASA研究「Study of the Application of Separation Control by Unsteady Excitation toCivil Transport Aircraft」1999年6月
Ralf Petz及びWofgang Nitsche、研究「Designing Actuators for Active Separation Control Experiments on High−Lift Configurations」、ベルリン工科大学]
発明が解決しようとする課題

[0007] 本発明の目的は、効率的な方法で空気流に影響を与えることが可能な空気力学体及びそのような空気力学体を備える高揚力システムを作り出すことであって、作動中に安全且つ流れ状態の変化に対して適応性のある空気力学体及び高揚力システムを装備できることである。]
課題を解決するための手段

[0008] この目的は、独立請求項の特徴によって達成される。前記独立請求項に関する従属請求項において、さらなる例示的な実施形態が述べられる。
本発明による解決策により、一般的に言えば、航空機の翼、方向舵若しくはフラップ、高揚力体若しくは高揚力フラップ、又は、他の空気力学体となり得る空気力学体の上面において、パルス化された空気の吹き出しが起こる。]
[0009] 本発明によれば、空気力学体には、空気流の方向に対して上面及び下面を有する外装板と、空気流の想定方向と交差する方向において空気力学体の外側端を形成する外側端部とが形成されている。空気力学体の内部においてダクトが配置されており、このダクトは、駆動モータを有する空気流駆動部と、これによって駆動され且つダクト内に配置された圧縮手段とを有する。空気力学体の空気流に影響を与えるために、空気力学体は、その下面及び/又はその外側端部のうちの少なくとも一つにおいて少なくとも一つの入口と、上面において少なくとも一つの出口とを備える。本発明によれば、ダクトにおいて、駆動モータによって回転可能なスリーブが配置されている。スリーブは少なくとも一つの凹部を備え、この凹部は、スリーブの特定の回転位置において、圧縮機によって圧縮された空気が凹部及び出口を通って流れるように、空気力学体の上面において少なくとも一部を出口と一致させることができる。]
[0010] パルス化された空気の吹き出しは、スリーブの凹部をそのときだけ空気力学体の出口と一致させることで実現される。
スリーブにおける空気が駆動される空気流駆動部を使用することによって、空気流の効果的な影響を実現するために、空気力学体の上面における吹き出しに必要とされる空気団の比較的大きい処理量を得ることが可能である。圧縮された空気は、吹き出し位置に近い空気流駆動部によって発生されることから、必要な圧力レベルは、大幅に低減される。この対策はまた、例えばエンジン抽気からの圧縮された空気を供給するための高価な管構造なしで行うことを可能とし、空気流駆動部及び/又はスリーブ用の駆動装置に対してエネルギを供給するための送電線を単に設けることを可能とし、したがって、必要とされる実装スペースを最小化することができる。]
[0011] 入口が一方の外側端部又は両方の外側端部に配置されている場合には、騒音の原因となり得るいかなる端縁渦も、吸引による空気の除去によって低減することができる。
本発明によれば、さらにまた、本発明にかかる実施形態の一つによる空気力学体を有する高揚力システムが提供される。高揚力システムは、スリーブの駆動装置が機能的に結合され、且つダクトにおけるスリーブの回転位置を設定するための及び/又はスリーブの回転速度を設定するための位置決め信号又は位置決めコマンドを形成するための制御機能部を有する制御装置を備える。]
[0012] この文脈において、空気流の方向は、空気力学体について想定される空気流の方向、すなわち、航空機に装着された空気力学体の周囲を流れる空気の方向であると考えられる。この構造において、特に、航空機及び/又は流れフラップの中立位置又は中央位置が想定される。]
[0013] 以下、次に示す添付図面を参照して本発明の例示的な実施形態を説明する。]
図面の簡単な説明

[0014] 翼の奥行き方向に見たときの、圧縮機を有する本発明による空気ダクトの実施形態の流入領域を示す断面図。
翼幅方向に見たときの図1における空気ダクトの実施形態を示す断面図。
空気力学体の側面部分において空気ダクトの入口を有する、本発明による空気力学体の例示的な実施形態としての高揚力フラップを示す図。] 図1
実施例

[0015] 図1は、空気力学体1の内部に配置されたダクト、即ち空気ダクト10の一部を示している。特に、図1は、ダクト10の流入領域11aを示している。流入領域は、流入領域11aが空気力学体1の外面3において入口11を形成するように、空気力学体1の外面3に通じている。] 図1
[0016] 空気力学体1は、概してその配置が空気流の想定方向Sに起因する上面3a及び下面3bを有する外面3を備える。上面3aは、特に、空気力学の観点から見たときに上面であり得る。さらに、空気力学体1は、空気流の想定方向Sと交差して見たときに空気力学体1の外側端を形成する外側端部5a,5bを備える。]
[0017] 図3に示す例示的な実施形態において、ダクト10の入口11は、空気流の想定方向Sと交差する方向において、空気力学体1の外側端を形成する外側端部5a,5bに配置されている。ダクト10はまた、二つの入口11を備え、一方の入口11は、第1の端部5aに形成されており、他方の入口11は、第2の端部5bに形成されている。代わりに又は追加として、ダクト10の入口11はまた、空気力学体1の下面3bに配置することができる。したがって、ダクト10は、空気力学体1の下面3b及び/又は外側端部5a,5bのうちの少なくとも一方に位置付けられた一つ又はいくつかの入口11を備えることができる。] 図3
[0018] ダクト10において、駆動モータに対して結合されたスリーブ30が回転可能に保持されることによって、スリーブ30が駆動モータによって回転可能となる。スリーブ30は、凹部33を備えており、スリーブ30の特定の回転位置において、凹部33を空気力学体1の上面3aにおける出口12と部分的又は全体的に一致させることができるように、凹部33の位置が出口12の位置と関連付けられる。かくして、凹部33と出口12とが部分的に重なって位置付けられたスリーブ30の対応する回転位置において、ダクト10における空気流駆動部によって駆動された空気は、出口12から流出する。]
[0019] 本発明の一実施形態において、ダクト10は、少なくとも一部の部分において空気力学体1の幅方向に又は空気力学体1に対して斜めに延在している。
回転可能なスリーブ30の凹部33は、様々な形に設計することができ、特に、スリーブ30の軸方向に延在するスリット状に設計することができる。さらに、出口12もまた、様々に設計することができ、特に、空気力学体1の幅方向に延在するスリット状に設計することができる。特に、この構造において、スリット状の凹部33の長手方向及びスリット状の出口の長手方向は、互いに平行に又は鋭角を成して延在することができる。]
[0020] 出口12及び凹部33は、空気力学体1の幅方向に沿って連続して配置されたいくつかの開口を備えることができる。ダクト10の出口は、空気力学体1の上面3aにおいていくつかのスリットによって形成することができ、これらスリットの長手方向が空気流の方向Sと交差して延在し、且つ、スリットがその長手方向において見たときに連続して配置されている。代わりに又は追加として、ダクト10の出口は、航空機の空気力学体1の上面3aにおいて、いくつかのスリットによって形成することができ、これらスリットの長手方向が空気流の方向と交差する方向に延在し、且つ、スリットが空気流の方向Sにおいて見たときに連続して配置されている。]
[0021] スリーブ30の幅35は、スリーブ30の周方向に延びており、空気流の方向Sに延在している航空機の空気力学体1の上面3aにおける出口の幅よりも広く又は狭くすることができる。特に、スリーブ30の周方向に延びるスリーブの幅35が、空気流の方向Sに延在している航空機の空気力学体1の上面3aにおける出口の幅の少なくとも75%あるように設けることができる。]
[0022] 空気力学体1の上面3aにおける出口の長さは、空気力学体1の幅の40%を上回ることができる。
スリーブは、スリーブ30の外周にわたって分布されるようにスリーブ30の周方向に配置されたいくつかの凹部33を備えることができる。]
[0023] 凹部33の位置と出口12の位置とが一致する場合に、出口12において生じる空気処理量に影響を与えるために、出口の大きさを変化させることができる流通調整装置を出口12に配置することもまた可能である。代わりに又は追加として、流通調整装置を凹部33上に配置することができ、凹部33において生じる空気処理量に影響を与えるために、凹部33の大きさを変化させることができる。]
[0024] 本発明のさらなる実施形態において、上述した流通調整装置の一方又は両方は、それらが設けられる範囲で、出口12又は凹部33に配置され、且つ、入口の閉塞位置に予め引っ張られた開口部分を備えることができる。ここで、開口部分は、出口12又は凹部33において生じる所定の第1の圧力で開口部分が開放位置に移動する一方で、出口12又は凹部33において生じる所定の第2の圧力で閉塞位置に移動するように設置される。流通調整装置は、能動的に制御可能とされる。]
[0025] 空気流駆動部又は圧縮機は、軸流圧縮機20とすることができ、圧縮手段は、その回転軸がダクト10の長手方向R1に延在しているインペラブレード21を備えることができる。駆動モータは、支持部品によってダクト10内に保持されるコンテナ25内に設置することができる。駆動モータは、外部回転子型のモータとすることができる。代わりに、圧縮機は、ラジアル圧縮機20とすることができ、圧縮手段は、圧縮機インペラとすることができる。ラジアル圧縮機の回転軸は、ダクト10の長手方向R1に延在することができる。代わりに、ラジアル圧縮機の回転軸は、ダクト10の長手方向R1に対して角度を成して延在することができる。]
[0026] スリーブは、圧縮手段に対して回転自在に結合することができる。この場合において、圧縮手段の駆動モータは、スリーブの駆動モータである。
代わりに、スリーブは、スリーブ30の回転速度が圧縮手段の回転速度によって決まるように、圧縮手段に対して回転自在に結合される。この構造において、スリーブは、圧縮手段が回転するのと同じ回転速度でスリーブ30が回転するように、圧縮手段に対して回転自在に結合することができる。]
[0027] 代わりに、スリーブは、スリーブの回転速度が圧縮手段の回転速度によって決まるように、伝達構造を介して圧縮手段に対して回転自在に結合することができる。この構造において、伝達構造の伝達率は、固定又は調整可能である。]
[0028] 本発明のさらなる例示的な実施形態において、スリーブ30の凹部33において、流通調整装置は、凹部33において生じる空気処理量に影響を与えるために、スリーブ30の凹部33の大きさを変化させることができるように配置可能である。]
[0029] 本発明のさらなる例示的な実施形態において、記載された典型的な実施形態のうちの一つによる空気力学体1を有する航空機の高揚力システムが提供される。高揚力システムは、それによってスリーブ及び/又は圧縮手段の駆動装置が機能的に結合される制御装置を備え、制御装置は、ダクトにおけるスリーブの回転位置を設定するための及び/又はスリーブの回転速度を設定するための、或は、ダクトにおけるスリーブの回転位置を設定するための及び/又は圧縮手段の回転速度を設定するための、位置決め信号又は位置決めコマンドを形成する制御機能部を備える。この構造において、制御装置は、特に、センサデータ及び/又はシステムデータを受信するための入力装置とすることができ、制御機能部は、航空機の空気力学体1の調整状態に応じて、ダクト10におけるスリーブ30の回転位置及び/又はスリーブ30の回転速度を設定するための、及び/又は、圧縮手段の回転速度を設定するための位置決めコマンドを決定するように装備することができる。]
[0030] さらなる例示的な実施形態において、制御装置は、制御装置がそれによってセンサデータ及び/又はシステムデータを受信可能な入力装置を備えることができる。この構造において、制御機能部は、センサデータ及び/又はシステムデータに応じて、ダクト10におけるスリーブ30の回転位置及び/又はスリーブ30の回転速度を設定するための位置決めコマンドを決定するように設計可能である。]
[0031] 制御装置は、空気力学体1に一体化することができる。
制御装置の入力装置は、そのような方法で装備することができ、また、特に、データが航空機の飛行制御システムによって受信することができる機能部を備えることができる。データは、静圧及び/又は動圧等の空気データ、及び/又は、システムデータとすることができる。この構造において、特に例えば離陸又は着陸等の飛行段階を特徴付ける作動機能をシステムデータとして使用することができる。制御機能部は、飛行制御システムのデータに応じて、ダクト10におけるスリーブ30の回転位置及び/又はスリーブ30の回転速度を設定するための位置決めコマンドを決定するように設計可能である。]
[0032] 代わりに又は追加として、制御装置の入力装置は、そのような方法で設計することができ、また、特に、飛行段階等の作動機能を指定するための例えば空気データ等のデータ、換言すれば静圧及び/又は動圧等、及び/又は、システムデータが飛行制御システムによって受信することができる機能部を備えることができ、制御機能部は、例えば飛行制御システムの上述したデータに応じて、圧縮手段の回転速度又は圧縮手段の出力を設定するための位置決めコマンドを決定するように設計可能である。したがって、回転速度又は圧縮機出力の対応する制御が、状態に依存した空気団の処理量を実現するように実行することができる。]
[0033] この構造において、航空機の飛行制御システムによって受信されたデータは、ダクト10におけるスリーブ30の回転位置及び/又はスリーブ30の回転速度に関連可能であり、制御機能部は、航空機の空気力学体1の調整位置に応じて、ダクト10におけるスリーブ30の回転位置及び/又はスリーブ30の回転速度に関連した位置決めコマンドを決定するものとすることができる。制御機能部に対する、したがって、スリーブ30の駆動装置に対する回転位置の送信中に、それは所望位置に設定される。所望位置は、スリーブの凹部33又は複数の凹部のうちの一つをダクト10の出口12又はいくつかの出口12と全体的に又は部分的に一致させるような位置とすることができる。したがって、この状態に圧縮された空気のパルス化された流出は存在しない。]
[0034] 他の例示型的な実施形態において、制御機能部は、飛行制御システムによって送信されてきた空気データに応じて、ダクト10におけるスリーブ30の回転位置及び/又はスリーブ30の回転速度に関連した位置決めコマンドを決定するものとすることができる。]
[0035] これらの例示的な実施形態において、航空機の迎角及び/又は航空機の速度及び/又は飛行高度は、空気データとして使用することができる。
さらなる例示的な実施形態において、ダクト10におけるスリーブ30の回転位置及び/又はスリーブ30の回転速度を命令するための制御装置が、送信された空気データ及び/又は航空機の空気力学体1の調整位置を第1の目標値及び第2の目標値と比較する比較機能部を備えるように設けることができる。ここで、第1の目標値が所定の範囲に到達したときには、制御機能部は、スリーブ30の駆動を起動するための制御コマンドを生成し、第2の目標値が所定の範囲に到達したときには、制御機能部は、スリーブ30の駆動を停止するための制御コマンドを生成し、これを流通調整装置に対して送信する。]
[0036] 上述した機能部を有する制御装置は、圧縮手段及びスリーブの双方が制御されて回転させられるように、装備することができ、また、圧縮手段を駆動するための駆動装置とスリーブを駆動するための駆動装置との両方に対して結合することができる。この構造において、スリーブに関連する及び圧縮手段に関連する制御コマンドは、いずれの場合にも、上述した制御機能部のうちの一つにしたがって別個に決定することができ、これらのコマンドために与えられる入力変数を決定することができる。]
[0037] さらにまた、圧縮手段に関連する及びスリーブに関連する制御コマンドは、
・少なくとも所定時間におけるスリーブの回転速度が圧縮手段の回転速度と等しいように、
・少なくとも所定時間におけるスリーブの回転速度が圧縮手段の回転速度の分数又は倍数であるように、又は、
・所定の機能的相関を介して少なくとも所定時間におけるスリーブの回転速度が圧縮手段の回転速度と合うように、機能的に結合することができる。]
[0038] 制御装置は、飛行制御システムの胴体内に置かれたコンピュータと一体化することができ、位置決めコマンドは、コマンドラインを介して流通調整装置に対して送信することができる。]
[0039] 上述した例示的な実施形態において、空気力学体1は、例えば空気流の静圧を測定するために空気力学体1上に配置され、且つ、測定した圧力を制御機能部に対して送信するために入力装置に機能的に接続される圧力センサ等、少なくとも一つのセンサ及び任意ではあるが追加のセンサ機能部を備えることができる。この構造において、制御機能部は、測定した圧力に応じて位置決めコマンドを決定するように設計される。圧力センサは、ダクト10の入口11及び/又は出口12に配置することができる。センサはまた、空気流の質を、特に空気力学体からのいかなる空気流の分離をも検出するように、外面3a上に配置することもできる。センサ及び任意ではあるが追加のセンサ機能部は、圧力、壁せん断応力及び/又は流速を測定できるように設計可能である。]
[0040] 本実施形態において、制御装置はさらに、少なくとも一つの入口における圧力と少なくとも一つの出口における圧力とが比較されるような比較機能部を備え、又、測定した圧力差に応じて位置決めコマンドが決定されるように設けることができる。]
[0041] 記載された変形例における制御装置は、高揚力フラップの調整を命令する高揚力システムの中央コンピュータに一体化することができる。
さらなる例示的な実施形態において、制御装置は、所定の作動データ及び流通調整装置の所望の調整位置の割り当てを有する表とともに、測定した作動データが比較対照表に格納された作動データと比較される比較機能部を備えることができ、所定の範囲において前記データに一致がある場合には、それぞれ割り当てられた所望の調整位置は、入口調整装置に対して送信することができる。]
权利要求:

請求項1
航空機の空気力学体(1)であって、該空気力学体(1)は、空気流の方向に対して上面(3a)及び下面(3b)を有する外面(3)と、空気流の想定方向(S)と交差する方向において外側端を形成する外側端部(5a,5b)とを備え、前記空気力学体(1)の内部において、ダクト(10)が配置されており、該ダクトは、駆動モータを有する空気流駆動部と、これによって駆動され且つダクト(10)内に配置された圧縮手段とを有しており、前記空気力学体(1)の空気流に影響を与えるために、前記空気力学体(1)の下面(3b)及び外側端部(5a,5b)の少なくとも一方、或はそのいずれかにおいて、少なくとも一つの入口(11)と、前記上面(3a)において少なくとも一つの出口(12)とを有する空気力学体(1)であって、前記ダクト(10)において、前記駆動モータによって回転可能なスリーブ(30)が配置されており、該スリーブ(30)は少なくとも一つの凹部(33)を備え、該少なくとも一つの凹部(33)は、前記スリーブ(30)の特定の回転位置において、圧縮機によって圧縮された空気が凹部(33)及び前記出口(12)を通って流れるように、前記空気力学体(1)の上面(3a)において少なくとも一部を前記少なくとも一つの出口(12)と一致させることができることを特徴とする、航空機の空気力学体(1)。
請求項2
前記回転可能なスリーブ(30)の凹部(33)が、前記スリーブ(30)の軸方向に延在するスリットの形態を有することを特徴とする、請求項1に記載の航空機の空気力学体(1)。
請求項3
前記出口(12)が、前記空気力学体(1)の幅方向に延在しているスリットの形態を有することを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の航空機の空気力学体(1)。
請求項4
前記出口(12)が、前記空気力学体(1)の幅方向に沿って連続して配置された複数の開口を備えることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の航空機の空気力学体(1)。
請求項5
前記ダクト(10)の出口が、前記空気力学体(1)の上面(3a)において複数のスリットによって形成され、前記スリットの長手方向が空気流の方向と交差して延在し且つ前記スリットがその長手方向において連続して配置されていることを特徴とする、請求項4に記載の航空機の空気力学体(1)。
請求項6
前記ダクト(10)の出口が、前記航空機の空気力学体(1)の上面(3a)において複数のスリットによって形成され、前記スリットの長手方向が空気流の方向(S)と交差する方向に延在し、且つ前記スリットが前記空気流の方向(S)において連続して配置されていることを特徴とする、請求項4又は請求項5に記載の航空機の空気力学体(1)。
請求項7
前記スリーブ(30)の周方向における幅(35)が、前記空気流の方向(S)に延在する前記航空機の空気力学体(1)の上面(3a)における出口の幅の少なくとも75%あることを特徴とする、請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の航空機の空気力学体(1)。
請求項8
前記スリーブ(30)が、その外周面上に分布されるように前記スリーブ(30)の周方向に配置された複数の凹部(33)を備えることを特徴とする、請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の航空機の空気力学体(1)。
請求項9
前記出口(12)において生じる空気処理量に影響を与えるために、該出口の大きさを変化させることができる流通調整装置が、前記出口(12)において配置されていることを特徴とする、請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の航空機の空気力学体(1)。
請求項10
前記流通調整装置が、前記出口(12)に配置され且つ前記入口の閉塞位置に予め引っ張られた開口部分を備え、該開口部分が、前記出口(12)において生じる所定の第1の圧力で開放位置に移動する一方で前記出口(12)において生じる所定の第2の圧力で閉塞位置に移動するように設置されていることを特徴とする、請求項9に記載の航空機の空気力学体(1)。
請求項11
前記凹部(33)において生じる空気処理量に影響を与えるために、該凹部の大きさを変化させることができる前記流通調整装置が、前記凹部(33)において配置されていることを特徴とする、請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載の航空機の空気力学体(1)。
請求項12
前記流通調整装置が、前記凹部(33)に配置され且つ前記入口の閉塞位置に予め引っ張られた開口部分を備え、前記開口部分が、前記凹部(33)において生じる所定の第1の圧力で開放位置に移動する一方で前記凹部(33)において生じる所定の第2の圧力で閉塞位置に移動するように設置されていることを特徴とする、請求項11に記載の航空機の空気力学体(1)。
請求項13
前記流通調整装置が、能動的に制御されることを特徴とする、請求項9乃至請求項12のいずれか一項に記載の航空機の空気力学体(1)。
請求項14
前記空気力学体(1)の上面(3a)における出口の長さは、該空気力学体(1)の幅の40%を上回っていることを特徴とする、請求項1乃至請求項13のいずれか一項に記載の航空機の空気力学体(1)。
請求項15
前記空気流駆動部が軸流圧縮機(20)であり、前記圧縮手段が、その回転軸が前記ダクト(10)の長手方向(R1)に延在しているインペラブレード(21)を備えることを特徴とする、請求項1乃至請求項14のいずれか一項に記載の航空機の空気力学体(1)。
請求項16
前記駆動モータが、支持部品によって前記ダクト(10)内に保持されたコンテナ(25)内に設置されていることを特徴とする、請求項15に記載の航空機の空気力学体(1)。
請求項17
前記駆動モータが、外部回転子型のモータであることを特徴とする、請求項15に記載の航空機の空気力学体(1)。
請求項18
前記圧縮機がラジアル圧縮機(20)であり、前記圧縮手段が圧縮機インペラを備えることを特徴とする、請求項1乃至請求項14のいずれか一項に記載の航空機の空気力学体(1)。
請求項19
前記ラジアル圧縮機の回転軸が、前記ダクト(10)の長手方向(R1)に延在していることを特徴とする、請求項18に記載の航空機の空気力学体(1)。
請求項20
前記ラジアル圧縮機の回転軸が、前記ダクト(10)の長手方向(R1)に対して角度を成して延在していることを特徴とする、請求項18に記載の航空機の空気力学体(1)。
請求項21
前記圧縮手段の駆動モータが前記スリーブの駆動モータであるように、該スリーブが前記圧縮手段に対して回転自在に結合されていることを特徴とする、請求項1乃至請求項20のいずれか一項に記載の航空機の空気力学体(1)。
請求項22
前記圧縮手段が回転するのと同じ回転速度で前記スリーブが回転するように、該スリーブが前記圧縮手段に対して回転自在に結合されていることを特徴とする、請求項21に記載の航空機の空気力学体(1)。
請求項23
前記スリーブの回転速度が前記圧縮手段の回転速度によって決定するように、前記スリーブが伝達構造を介して前記圧縮手段に対して回転自在に結合されていることを特徴とする、請求項22に記載の航空機の空気力学体(1)。
請求項24
前記伝達構造の伝達率が固定されていることを特徴とする、請求項23に記載の航空機の空気力学体(1)。
請求項25
前記伝達構造の伝達率が調整可能であることを特徴とする、請求項23に記載の航空機の空気力学体(1)。
請求項26
前記空気力学体(1)が、前縁装置又は後縁装置であることを特徴とする、請求項1乃至請求項25のいずれか一項に記載の航空機の空気力学体(1)。
請求項27
前記空気力学体(1)が航空機の翼であることを特徴とする、請求項1乃至請求項26のいずれか一項に記載の航空機の空気力学体(1)。
請求項28
請求項1乃至請求項27のいずれか一項に記載の空気力学体(1)を有する航空機の高揚力システムであって、前記スリーブ及び前記圧縮手段の駆動装置の少なくとも一方が機能的に結合される制御装置を備え、前記制御装置が、前記ダクト(10)におけるスリーブの回転位置を設定するための、又は前記スリーブの回転速度を設定するための、又は前記圧縮手段の回転位置を設定するための、又は前記圧縮手段の回転速度を設定するための、或はその組合せのための、位置決め信号及び位置決めコマンドのいずれかを形成するように制御機能部を備えることを特徴とする、高揚力システム。
請求項29
前記制御装置が、センサデータ及びシステムデータの少なくとも一方を受信するための入力装置であり、前記制御機能部が、前記航空機の空気力学体(1)の調整状態に応じて、前記ダクト(10)におけるスリーブ(30)の回転位置及び回転速度の少なくとも一方を設定するための位置決めコマンドを決定することを特徴とする、請求項26に記載の高揚力システム。
請求項30
前記制御装置が、センサデータ及びシステムデータの少なくとも一方を受信することができる入力装置を備え、前記制御機能部が、前記センサデータ及び前記システムデータの少なくとも一方に応じて、前記ダクト(10)におけるスリーブ(30)の回転位置及び回転速度の少なくとも一方を設定するための位置決めコマンドを決定することを特徴とする、請求項28又は請求項29に記載の高揚力システム。
請求項31
前記制御装置が、前記空気力学体(1)に一体化されていることを特徴とする、請求項28乃至請求項30のいずれか一項に記載の高揚力システム。
請求項32
前記制御装置の入力装置が、前記航空機の飛行制御システムからデータを受信するように装備されており、さらに、前記制御機能部が、飛行制御システムのデータに応じて、前記ダクト(10)におけるスリーブ(30)の回転位置及び回転速度の少なくとも一方を設定するための位置決めコマンドを決定することを特徴とする、請求項28乃至請求項31のいずれか一項に記載の高揚力システム。
請求項33
前記航空機の飛行制御システムによって受信されるデータが、前記ダクト(10)における前記スリーブ(30)の回転位置及び回転速度の少なくとも一方を含み、前記制御機能部が、前記航空機の空気力学体(1)の調整位置に応じて、前記ダクト(10)におけるスリーブ(30)の回転位置及び回転速度の少なくとも一方に関連した位置決めコマンドを決定することを特徴とする、請求項32に記載の高揚力システム。
請求項34
前記制御機能部が、前記飛行制御システムによって送信されてきた空気データに応じて、前記ダクト(10)におけるスリーブ(30)の回転位置及び回転速度の少なくとも一方に関連した位置決めコマンドを決定することを特徴とする、請求項32又は請求項33に記載の高揚力システム。
請求項35
前記空気データが、航空機の迎角、速度及び飛行高度の少なくともいずれかを表していることを特徴とする、請求項34に記載の高揚力システム。
請求項36
前記前記ダクト(10)におけるスリーブ(30)の回転位置及び回転速度の少なくとも一方を命令するための制御装置が、送信された空気データ及び航空機の空気力学体(1)の調整位置の少なくとも一方を第1の目標値及び第2の目標値と比較する比較機能部を備え、前記第1の目標値が所定の範囲に到達したときには、前記制御機能部が、前記スリーブ(30)の駆動を起動するための制御コマンドを生成し、前記第2の目標値が所定の範囲に到達したときには、前記制御機能部が、スリーブ(30)の駆動を停止するための制御コマンドを生成し、これを前記流通調整装置に対して送信することを特徴とする請求項28乃至請求項35のいずれか一項に記載の高揚力システム。
請求項37
前記制御装置が、前記飛行制御システムの胴体内に置かれたコンピュータと一体化されており、前記位置決めコマンドが、コマンドラインを介して前記流通調整装置に対して送信されることを特徴とする、請求項28乃至請求項36のいずれか一項に記載の高揚力システム。
請求項38
前記空気力学体(1)が、空気流の静圧を測定するために空気力学体(1)上に配置され、且つ測定した圧力を制御機能部に対して送信するために入力装置に機能的に接続された少なくとも一つの圧力センサを備え、制御機能部が、前記測定した圧力に応じて位置決めコマンドを決定するように設計されていることを特徴とする、請求項28乃至請求項37のいずれか一項に記載の高揚力システム。
請求項39
前記圧力センサが、前記入口及び前記出口の少なくとも一方に配置されていることを特徴とする、請求項38に記載の高揚力システム。
請求項40
前記制御装置が、前記少なくとも一つの入口における圧力と前記少なくとも一つの出口における圧力とを比較する比較機能部を備え、前記位置決めコマンドが、前記測定した圧力差に応じて決定されることを特徴とする、請求項39に記載の高揚力システム。
請求項41
前記制御装置が、前記高揚力フラップの調整を命令する前記高揚力システムの中央コンピュータに一体化されていることを特徴とする請求項28乃至請求項40のいずれか一項に記載の高揚力システム。
請求項42
前記制御装置が、前記流通調整装置の所望調整位置とともに所定の作動データの割り当てを有する表とともに、測定した作動データが前記比較表に格納された作動データと比較される比較機能部を備え、所定の範囲において前記データに一致がある場合には、それぞれ割り当てられた所望の調整位置が、入口調整装置に対して送信されることを特徴とする請求項28乃至請求項41のいずれか一項に記載の高揚力システム。
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引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
2012-07-03| A300| Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20120703 |
优先权:
申请号 | 申请日 | 专利标题
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